今夏、一番驚いたのは、あの「イパネマの娘」(ポルトガル語:Garota de Ipanema, 英:The Girl from Ipanema)に実在のモデルがいたという話だった。
どーも、ボサノバつーのはお洒落すぎるっつーか、FM的な気取りに過ぎるっつーか。自分にとっては、調べたり考えたりする機会が少ない音楽ジャンルのひとつがボサノバなのだ。
しかし偶然、ある記事から辿った際に前述の事実を知った。
"Get Yourself a College Girl" by Sidney Miller Metro-Goldwyn-Mayer Studios, Inc. 米国ではペギー・リーや、この映画に自分役で出演したアストラッド・ジルベルト版が流行した. 日本のFMでよく流れるのはナラ・レオン版「イパネマの娘」である. |
詳しい由来はあちこちに転がってるんで割愛する。
当時17歳だった彼女の名前は、エロイザ・ピニェイロ (Heloísa Pinheiro)さん。一般人ではあるが地元では有名な美しい女の子で、1962年の「イパネマの娘」完成後は取材が殺到したから当時の写真も数多く残っている。彼女の娘さんも一般人だが美しい。
なんたって、南米系の音楽界隈では有名すぎるミュージシャンたち、スーパーにウルトラが付くプレイボーイ、ジョビンやモライスでさえ最初に彼女を見た時には声を掛けられなかった、というんだから凄い。
音楽でも芸術でも小説でもなんでもいいが、こういう、創造性の源になるような美しい女性が実在した、というような話を聞く度に、なんの根拠もないけれど、人類の原初的な神様というのは男ではなく女、だったのではないかと思う。
そういう、女神に出会えた男は幸せ者、だよなあ。