最近の自分としては非常に珍しい行動なんだが、先日、某カフェで珈琲を飲んだ。
注文して、支払って、出来上がりの受け取りを待つ、その時にある案内が目に入った。
レジ近くの壁に、カメラのマークにOKという文字がデザインされた案内板が貼ってあったのだ。
カメラOKの下にはInstagram、TikTok、YouTube、Twitter、Facebook等のアイコンが並んでいる。
出無精だし、出てもほとんど外食することがないので、こういう案内板を見たのは初めてだった。
これは店が自作したのではなく、何処かで売ってる案内板を買ってきて貼った、という感じだった。
ということは、こういう商品が成立するくらい常識になった、ということなのだろう。
わざわざ店に断らず、客の判断で撮影し、SNSに投稿するのが当たり前ということだ。
無論、関係のない人間にはモザイクをかけるなどの配慮は必要だが、それも客の判断となる。
調べてみると、小売店や外食産業が巨大なSNS群にねじ伏せられていく様子がよく分かる。
カメラOKや撮影自由系の案内は4~5年前から商品化され、ここ1~2年で急激に増えたようだ。
カメラNGや撮影禁止が当然だった世代からすると、これは本当に驚くべき時代の変化だ。
今後も「一言断る」といったマナーは必要と思うが、これからもカメラOKはどんどん増えていくのだろう。
"The Avengers" Joss Whedon Walt Disney StudiosMotion Pictures |
撮影関連の権利を議論している間に、その主導権がGAFAに渡ってしまったことを実感した日だった。