あるアンケートに答えていて、ある女の子を思い出した。
古いんだが、山田芳裕さんの漫画「度胸星」に登場する茶々(ちゃちゃ)って女の子である。
彼女は人類初の有人火星探査を目指す志願者の一人で、なんで?と思うくらい物静かな性格だ。
ほとんど喋らないし、コミュニケーションが苦手ってのはクルー適正から見ても問題がある。
しかし、粘り強く訓練を重ね、ついに最終候補生に選出される。
最後の適性検査で、初めて、茶々は有人火星探査に志願した悲しい理由を明かす。
ネタバレしない限界で言うと、彼女は人の心が読める、というよりも、他人の心が勝手に入ってくる。
彼女は心を閉ざすようになり、「誰もいない星へ」と願うようになった。
この漫画が掲載雑誌の廃刊都合で打ち切りになったのは、非常に残念だ。
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茶々を思い出したアンケートには、こういう選択項目があった。
「あなたの趣味は何ですか?」(複数回答可)
選択項目は30個くらいあったんだが、その最初の方に「ソーシャルメディア」とあったのである。
ソーシャルメディアが趣味って、どういうことだ、Twitterとかインスタとかをよくやるってこと?
いや待て、連絡手段や情報収集ツールとしてならよく使ってるが、それって趣味か?
これに面食らうってことは爺様の証拠なんだろうが、ブログが趣味みたいな感じ?
いや、何かを発信して、反応を受けて、どんどん誰かと繋がっていく・・・これを趣味って言うのか?
「趣味」ではなく「興味ありますか?」なら理解できる、趣味の意味が変わってきてるんだろうか?
このアンケートは結構な大手キャリアが出してるものなので、その為かもしれないけど。
だが・・・実は、「趣味」にしている人がいるのも理解できなくはない、というか、最近辟易していた。
YouTubeでもTwitterでも何でもいいが、最近、双方向系メディアで「いいね」を欲しがりすぎだ。
まあ、収入に関わる中の人もいるので一概には言えないが、「高評価お願いします」を頼みすぎ。
もう6年くらいAVAKINやってるが、ここでも「Like for Like?」の嵐が吹き荒れてる。
俺は絶対!心底!感動した!時にしか「いいね」や「Like」は押さん!
・・・とは思っていても、オンラインだと相手が目の前(モニターの向こう)に座ってる。
つまり対面で「あんたにゃサムズアップしねーよ」とは言いにくい状況が出てくるのだ。
でまた、大抵「いいね」や「Like」を欲しがる奴は、それをあげると、さっさと帰っちゃうんである。
「いいね」と思ったから話すのではなく、「いいね」が欲しいから話す、本末転倒だと思わんのか。
今更だが、双方向系メディアはそろそろ「手段と目的が逆転」してる状況を本気で改善した方がいい。
個人的には、小学校なんかの教育機関でもしっかり指導した方がいいと思ってるくらいだ。
いい奴だから友達になった、ではなく、いい奴だと言って欲しいから友達になる、とか阿保すぎるだろ。
そういうのって同調圧力や虐めの根本原因そのものだろ!と思うと、非常に残念だ。
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手段と目的が逆転してるからこそ趣味という考え方も・・・いやでも、やっぱ納得できん。