給与


このドキュメンタリー映画で思い出した。

昨年だったか一昨年に、ジブリが制作スタッフの求人を出して、給与が20万円台だった。
ちょうど同じ頃に、ベビーメタルがマネージャーの求人を出して、こちらも確か20万円台だったと思う。
これらの求人は当前だが、そんな非現実的で厳しい職種に転職したいと思って調べて知った訳ではない。

当時、この求人が海外の掲示板で次々に取り上げられて話題になり、ニュースになったから知ったのである。

反応の多くは曰く「世界的なコンテンツなのにスタッフの給料が安すぎる」という驚きの声であった。
彼らに言わせると「日本の習慣か何か知らないが、これじゃ有能な人材が集まらない」ということだった。
こちらは勿論、ディズニーの給与なんて知らないし、有名なバンドのマネージャーの給与なんかも知らない。

じゃあ「年功序列が世界的コンテンツを生み出した理由を、能力主義のお前らは考えたことあんのか!」・・・


"Capital in the Twenty-First Century" Justin Pemberton
Cinematography by Jacob Bryant & Darryl Ward.
Kino Lorber /  
StudioCanal

・・・とは、とてもじゃないが問いただせない雰囲気であった。

'This transformation of the economy is generating a small class of very wealthy people, and extreme poverty. In advanced economies, 2/3 of the population is now on track to be poorer than their parents.'
     "Capital in the Twenty-First Century" (fr: Le Capital au XXIe siècle)

「こういった経済の変化は、ごく少数の超富裕層と極端な貧困層を生み出しています。先進国では3分の2にあたる人口が、親の世代のよりも貧乏になってしまうことが予想されています。」
     「21世紀の資本」(仏:Le Capital au XXIe siècle)

現在の予定では、来月下旬に先進国首脳会議が開催される。