多分、日本語は世界で最も難解な言語に属すると思う。
なんでもかんでも邦題化するのが常識だった時代があった。
名翻訳も多い一方で、深読みしすぎたり、その逆で、直訳すぎて意味不明な珍翻訳も少なくない。
これは特に音楽、ロック・ミュージックの分野では顕著だと思う。
例えば、ディープ・パープル(Deep Purple)のバーン(Burn)の公式な邦題は「紫の炎」である。
が、これは歌詞を読み通せばすぐに解るが、この「バーン」は単に「燃えろ」や「燃やしちまえ」である。
これにDevil’s spermとあるんだから、悪魔の申し子ではなく、悪魔の精液、つまりセックスの暗喩だ。
あれは町が火事、なのではなく、駄目な男で昇天しようとする女が近所に聞こえるくらい絶叫、ととれる。
ラリって作曲してれば尚更そうなるはずである・・・どうでもいいが。
&
"Death Proof" Quentin Tarantino Dimension Films |
どうでもいいといえば、タランティーノは最近こういう、どうでもいい映画を撮らなくなった。
近年のメジャースタジオ系も充分に面白いので、頭が下がるけど。
がしかし、是非またB級感たっぷりの怪しげなロードムービー系も撮ってほしい。
どうでもいい会話を延々と続け、安っぽいのに、それが何故か物凄くカッコいい、というのは貴殿だけだ。
ウォーター・プルーフ(耐水仕様)じゃねえ、俺様の車はデス・プルーフ(耐死仕様)だぜ!